効果的なお風呂の入り方はあるの?おすすめの方法を解説

浴槽にバラが浮かんでいる

お風呂は単に身体を清潔にするだけでなく、心身のリラックスや健康増進に繋がる効果が期待できます。湯船に浸かることによる温熱作用は、血行を促進し、新陳代謝を活発にして疲労物質や老廃物を排出しやすくします。また、水圧によるマッサージ効果や、湯気による保湿効果も得られます。

さらに、温かさや入浴剤の香りは心を落ち着かせ、ストレスを和らげる効果もあります。忙しい日々の中でついシャワーで済ませてしまいがちですが、ゆっくりと湯船に浸かる時間を意識的に持つことが、健やかで美しい毎日を送るための大切なリズムケアとなるでしょう。

入浴がもたらす効果

お風呂がもたらす効果は、体を温めたり汚れを落としたりするだけではありません。代表的なものとして、次のようなものが挙げられます。

  • 温熱作用…湯船につかることで欠陥が広がり、血流が促進。新陳代謝が活発になり、疲労物質や老廃物が排出されやすくなる
  • 静水圧作用…お湯が体にやさしく圧力をかけ、マッサージを受けているような効果がある
  • 湯気の効果…お風呂の湯気が鼻や粘膜のうるおいを保つ
  • 心をリラックスさせる…お湯の温かさや入浴剤の香りなどが、心をときほぐしてくれる

忙しかったり暑かったりする時期は、ついシャワーで済ましてしまうもの。ゆっくりとお風呂に入る時間を作ることが、とても重要です。

入浴の効果を高めるポイント

ただお風呂に入るだけでは、十分な効果は得られません。ここでは、ポイントを

入浴するタイミング

入浴は、眠る1~2時間前に行うのがおすすめです。38~39度くらいのぬるま湯で入浴すると、一度上昇した体温が、ゆっくりと下がっていきます。

たとえば、いつもの就寝時間が23時ごろなら、21時くらいに入浴を済ませるのが目安です。なお、お風呂の温度が高すぎるとかえって睡眠を妨げる可能性があるので、注意しましょう。

リラックスできる環境を整える

浴室が汚れていたり、物が多くて狭くなったりしていると、心身をリラックスさせるのが難しいことも。湯垢やカビなどはこまめに取り除き、物もなるべく置き過ぎないようにしましょう。

また、入浴時にスマホやタブレットを持ち込むと、目が疲れてしまうほか、肩回りがこわばってしまいます。「お風呂の中には何も持ち込まない」と決めておくのがおすすめです。

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ストレッチと組み合わせる

身体が温まると、筋肉や関節も柔らかくなります。入浴中に軽いストレッチをすると、肩や腰などの筋肉がほぐれやすくなるのが特徴です。

温熱効果によって血流もよくなっているため、ストレッチと組み合わせると乳酸や疲労物質が排出されやすくなります。肩こりや腰痛に悩まされている方は、入浴中に軽く動かしてあげるとよいでしょう。

気軽にできるストレッチには、次のようなものがあります。

  • 首回し
  • 肩甲骨を寄せる
  • 足首を回す
  • 腰をゆっくりひねる

どれも簡単にできるものばかりなので、好きなものから実践してみましょう。もし痛みや違和感を覚えた場合は、すぐに中止して下さい。

入浴時の注意点

入浴には、よい効果だけでなく悪い効果を与えてしまうことも。ここでは、入浴時の注意点について解説しましょう。

休息してからお風呂に入る

肉体的にハードな作業をした直後、たとえば農作業や引っ越し、長時間の立ち仕事などで体がくたくたになっていると、「すぐにお風呂に入りたい」と思いがちですよね。

でも実は、強い疲労直後の入浴は交感神経を活性化させてしまい、心身がリラックスしにくくなる可能性があります。

疲労した体は興奮状態に近く、血流や心拍がすでに高まっている状態。そのタイミングで熱めのお湯に浸かると、さらに交感神経が刺激され、かえって疲労感が残ってしまうことも。

理想的なのは、30分〜1時間ほど静かに休息をとってから入浴すること。軽くストレッチをしたり、椅子に座って一息ついたりして、心拍を落ち着かせてから入ると、入浴によるリラックス効果がより高まります。

水分補給をする

意外と見落とされがちなのが、入浴時の水分補給です。

湯船に浸かることで汗をかき、知らないうちに体内の水分や電解質が失われていきます。特に長湯をする人や、熱めのお湯に入る方は、脱水症状や入浴後のめまい、のぼせのリスクが高まるため注意が必要です。

おすすめは、入浴の前後、できれば途中にも水分をとること。水や麦茶でもOKですが、汗と一緒に失われるミネラルやナトリウムを効率よく補えるスポーツドリンクや経口補水液なども有効です。

特に夏場や運動後の入浴時には、「飲んでから入る・出たらまた飲む」を意識して、安心してお風呂時間を楽しんでくださいね。

まとめ

お風呂の効果を最大限に引き出すには、入浴するタイミング、環境、注意点を意識することが大切です。就寝の1~2時間前にぬるめのお湯に浸かると、スムーズな入眠を促します。また、浴室を清潔に保ち、湯船の中ではスマホなどを持ち込まずに心身をリラックスさせることが重要です。

入浴前の休息やこまめな水分補給も忘れずに行いましょう。これらを心がけることで、入浴は単なる習慣から、日々の疲れを癒し、美容と健康を育む特別な時間へと変わります。自分に合った入浴法を見つけて、心身ともに満たされるバスタイムをぜひ楽しんでください。

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