きれいな髪になりたい!ヘアケアのポイントを解説

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「なぜか髪がパサつく」「切れ毛や枝毛が増えた」など、ヘアダメージに悩んでいませんか?毎日丁寧にケアしているつもりでも、知らないうちに髪を傷つけていることがあります。健康な髪を保つには、まずその原因を知ることが大切です。

この記事では、髪にダメージを与える代表的な原因と、それらに対処するための正しいヘアケア方法を詳しく解説します。今日から実践できる簡単な工夫で、うるおいに満ちたツヤ髪を取り戻しましょう。

髪にダメージを与える原因は?

正しいヘアケアをするためには、まず髪にダメージを与える原因を知りましょう。以下に、代表的な理由を順番に解説します。

過度な熱

ドライヤーやヘアアイロンの高温は、髪表面のキューティクルを過乾燥させ、内部のケラチン(タンパク質)の変性や水分バランスの崩れを招きます。

とくに濡れた髪はキューティクルが開き、内部水分が多い最も無防備な状態です。この状態でアイロンを当てたり、至近距離から熱風を浴びせると、内部の水分が一気に蒸散・膨張して微細な空洞(スカスカ感)を生み、パサつき・硬化・切れ毛につながります。

紫外線による乾燥

紫外線は、髪表面のキューティクルを酸化させ、うろこ状の密着を緩めます。すると内部の水分・油分が逃げやすくなり、パサつき・ゴワつき・ツヤ低下が進行。さらに、髪の色素(メラニン)や染料分子も紫外線で分解され、退色(色抜け・黄ばみ・赤み)が起こります。

また、頭皮も皮膚なので当然日焼けします。紫外線による炎症や乾燥は、かゆみ・赤み・フケ様の粉吹きの原因になり、放置するとバリア機能の低下や敏感化を招きやすくなります。

湿気や摩擦による広がり

空気中の水分は、キューティクルの合わせ目から毛髪内部へ出入りします。毛髪はもともと吸湿性があり、湿度が高いほど内部(コルテックス)が膨潤。一方、乾燥に向かうと収縮する性質があります。

膨潤・収縮を繰り返すと、キューティクルの重なりが緩み、浮きやすい状態に。表面の凹凸が増えて光が乱反射し、ツヤが失われ、手触りもザラつく方向へ傾きます。

就寝中の寝返りやタオルでのこすりは、キューティクルの端をめくり上げる横方向の力をかけます。特に濡れ髪は強度が下がり、物理的摩耗に弱い状態に。タオルのパイルへ引っかかる、枕地とこすれる、ブラシで乱暴にとかすといった行為が表層を欠けさせ、はがれを広げます。

ヘアケアのポイントは?

ダメージの原因をつかめたら、ヘアケアのポイントを押さえていきましょう。ここでは、気軽にできるケア方法について解説します。

髪になるべく負担をかけずに乾かす

髪の毛を洗ったあとは、タオルで押さえて水分を吸わせます。こすると髪の毛に負担をかけてしまうため、吸水性のよいタオルを使いましょう。

ドライヤーをかける際は、髪の毛から15cm以上離して、一点に当てっぱなしにしないことが大切です。最後に冷風仕上げをすると、キューティクルも整います。

また、アイロンは完全に乾いた後に行うのもポイントです。高温設定を避けて、事前にオイルやミルクなどで髪の毛を保護しておきましょう。

紫外線対策を忘れない

外出時には、髪用UVスプレーを外出前に使い、紫外線から髪の毛を保護します。長時間外出する際は、帽子や日傘を併用し、ダメージを防ぎましょう。

もし紫外線を浴びてしまったら、保湿重視のトリートメントにより、油分や水分を補います。頭皮にダメージがあると、髪の毛が傷む原因になるため、頭皮専用のクリームでケアするのも大切です。

湿気や摩擦から髪の毛を守る

髪の毛を洗ったら、洗い流さないオイルやミルクなどで、表面をコーティングしましょう。湿気に強いスタイリング剤を使うと、それらが流れ出るのを予防できます。

就寝中は無いとキャップやシルク・サテン枕カバーでこすれを軽減。長い髪は、ゆるい三つ編みにしておくのがおすすめです。また、髪の毛を乾かすときは、パイルは柔らかく吸水性の高いタオルを使いましょう。

薬剤による負担を最小限にする

カラーやパーマは、アルカリや還元・酸化反応を用いて、毛髪内部に働きかけます。デザインや質感を得られる一方で、キューティクルが浮きやすくなるのが難点です。

サロンでヘアカラーやパーマをしたら、集中トリートメントも同時に依頼しましょう。また、施術後はヘアカラー専用のオイルやミルクなどでホームケアをしてください。

また、頻繁にブリーチ・縮毛矯正・パーマをすると、髪の毛がかなり傷んでしまいます。施術間隔をしっかりと開けて、髪や頭皮に負担をかけないようにしましょう。

サロンのスペシャルケアも有効

ホームケアに加えて、美容院で定期的にトリートメントを受けるのもおすすめです。サロンでは、髪質・ダメージレベル・頭皮状態などを目視や触診などでチェックしてくれます。

髪の毛の太さ、くせ、ダメージの種類、カラー・パーマの履歴などは、一人ひとり異なります。プロに相談すれば、総合的な状態を判断し、最も適したケア方法を実施してくれるでしょう。

施術後には、髪質に合わせたホームケア方法のアドバイスや、製品選びなどを具体的にアドバイスしてくれることも。ホームケアだけでは限界を感じている場合は、プロの力を借りるのも有効です。

まとめ

健康的な美しい髪を保つためには、日々のケアが欠かせません。髪にダメージを与える原因は、ドライヤーやヘアアイロンの熱、紫外線、湿気や摩擦など多岐にわたります。これらの原因を正しく理解し、適切なケアを実践することで、髪の傷みを最小限に抑えられます。

自宅でできるホームケアに加え、美容院での専門的なケアを取り入れることで、さらに理想の髪質に近づけるでしょう。あなたの髪の状態に合わせたケアを見つけ、毎日をより健やかに、自信を持って過ごしましょう。

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